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2020/02/10 研修・学会

シーラントについて

こんにちは

第2河合歯科医院 歯科医師の田中 健二郎です。

 

今日はシーラントについてお話しします。

ところで皆様は、 お子様の虫歯になりやすい場所をご存知でしょうか?

虫歯になりやすい場所をう蝕好発部位と言いますが、子供の歯も大人の歯も、奥歯の溝の部分が好発部位の一つです。

特に生えかけの歯は、歯の溝が深く、汚れがたまりやすので、虫歯になりやすいのです。

また、子供の虫歯は大人の虫歯に比べて虫歯の進行が早いのが特徴です。

そんな子供の奥歯の溝の虫歯を予防する治療がシーラントになります。

奥歯の溝に硬い素材で埋めてあげることで、虫歯を予防します。

歯を削ることはしませんので、安心して治療していただけます。

シーラントは主に奥歯にします。

乳歯、永久歯ともできますので、治療がスムーズに行える場合なら、お子様の年齢に関係なく、どなたでも行うことができますのでご相談ください。

費用も健康保険の範囲内で可能ですので、県内の中学生までのお子様でしたら、窓口負担なしで行うことができます。

いつやるのがいいかというと、生え始めてから2〜3年のうちにするのが良いとされています。

注意点としては、シーラントは虫歯の詰め物と違って、取れてしまうことがあります。

シーラントが取れやすくなる原因に唾液や汚れなどがありますので、シーラントをする前は、しっかりと掃除をして、唾液が入らないように注意しながら行っていきます。 

気をつけてやっていてもどうしても取れてしまうことがあります。気がつかないうちにとれて、知らない間に虫歯になっていた、なんてこともありますので、定期検診は必要ですよ。

ここで豆知識

シーラントをした方がいいことは当たり前なのですが、取れてしまったら全く意味がないかというと、実はそうではありません。

Extended cariostasis following loss of pit and fissure sealant from human teeth. Hinding J. ASDC J Dent Child 1974: 41 (3): 201-203

によると、シーラントをして取れてしまった歯は、シーラントを全くしていない歯よりも虫歯になりにくいことが証明されています。もちろん取れないように行いますが、もし取れてもやらないよりましってことですね!!

特に最近のシーラントはフッ素が含まれており、副次的な効果で歯質の表面を強化するという作用もあります。

ぜひ皆さん、シーラントでお子様の虫歯を予防しましょう!!

 

 

[無痛治療・矯正歯科・小児歯科]
羽島市・一宮市の歯医者
第2河合歯科医院 【歯科医師 田中 健二郎】